2016.10.31
トリック オア トリート🎃♪
2016.10.13
ベトナムと私
若い人の間で”移住したい国 №1”に選ばれている国ベトナム。
マスコミ雑誌等では華やかなベトナムが紹介されています。現在のベトナムは世界の企業が進出し急激な高度成長の一途を辿っています。その一方で貧富の差は大きく生活のために働き学校に行くこともままならない子どもたちも多くいます。
私は年に何回かベトナムに向かいます。今は友人との観光旅行が主ですが、今年の6月2年ぶりに
ある場所に出かけました。それは”私の務め”だからです。
その場所はホーチミンから車で7時間ほど離れたメコンデルタのアンザン省チヤウドック市です。そこには私が建てた学校があるからです。「なぜベトナムに学校を?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。私にとってベトナムは第二の故郷と思っています。(なぜか?それは次号でお話し致します。)
1960年代後半にベトナム戦争、激しい時でしたが2回ベトナムを訪れました。1975年4月ベトナム戦争終結。しかしその後なかなかベトナムへ旅行することはできませんでした。
1980年代に入りベトナムへの旅行が可能になり久しぶりにベトナムへ足を踏み入れました。同行者は学生時代から保証人をしていますチャウドック市出身のト・ブ・ルーンさん。旅の途中立ち寄った チャウドックの道端で線香を売っている利発そうな少女と出会いました。「何年生ですか?」と訊ねると「行っていない。学校には行きたいけれど兄弟が多いので私が働かないと食べていくことが出来ない。」ベトナム語はわかりませんがルーンさんの通訳にその少女の深い悲しみが伝わってきて止めどなく涙が溢れました。この子を学校へ通わせてあげたいけれど今は何もできない無力な私に悔しくて悔しくて。日本に戻ってからも少女の表情が脳裏から離れず私に”何か出来ることはないか”と考えるようになりました。具体的なことは決まっていませんでしたがこの日から誰にも内緒でベトナム貯金をはじめました。ひたすら貯金をはじめ10年が経った頃やっと目標金額に達しましたが私ひとりではどうしたら良いものかわかりません。 ”子どもたちのために何か・・””そうだ!ベトナムに中学校を作ろう、みんなが通える学校を・・” そこでト・ブ・ルーンさん(現株式会社ビロタス社長)に相談し中学校を建立することにしました。場所は少女と出会ったチャウドック市。ルーン家の方々、社員の皆様のご協力により,に2002年9月に学校が開校しました。完成当時の生徒数は452名の学校でした。あれから14年、何名の子どもがこの学校で学んだことでしょう。
完成したから終わりではなくそこに通う生徒の成長を見守るため、また新学期にあわせ奨学金を届けるため訪ねています。
あの時の少女がこの学校に通ったかどうかはわかりませんが、ひとりでも多くの子どもが学校に通えるように・・・それが私の願いであります。
佐野 良子
<訳>
ビンミ中学校
佐野良子氏 の援助により建立
完成 2002年 9月
(6教室250名)
<訳>
感謝状
生徒の勉強を支援するため佐野良子様より1,450,000ドンのご寄付をいただきました。
ビン・グオン中学校のPTA会と校長および学校責任者を代表して
心よりお礼を申し上げます。
2007年10月19日
PTA代表 ゴ・テイ・ガン(NGO THI NGAN)
校長 グエン・タン・ハイ(NGUN THANH HAI)
ビンミ中学校の第一期生が卒業後この中学校で事務員として働いています。
現在は建物も増築され15教室生徒数は635名となっています。
学校建立にご尽力いただいたルーン氏。
毎日子どもたちが元気に通ってきます。